2024/02/04 19:47
カルダモンは、ショウガ科の植物です。
生姜?!と思われた方もいると思います。見た目が全く違うのは、なぜかというと、通常の生姜は根を使用しますが、カルダモンは根ではなく種子とさやを使用しているんです。
(根本から見える緑の実がカルダモン@Kumily, Kerala)
その種子とさやが香辛料として使用されます。古くから貴重で高価なスパイスとして扱われており、別名『スパイスの女王』とも呼ばれることがあります。主に料理やお菓子の風味付けに用いられ、特にインド料理、中東料理、北欧料理に欠かせない万能な香辛料です。
カルダモンには緑のカルダモンと黒カルダモンの2種類があり、それぞれ風味や用途に違いがあることを覚えておいて下さい。
ちなみに、チャイでよく使われるのは緑のカルダモンです。
🔶緑のカルダモン
緑のカルダモンはより一般的で、香りが強く、甘くスパイシーな風味が特徴です。カルダモンの種子は、そのまま又は潰すか粉末にして使用します。カレーやスイーツ、飲み物に加えることで、独特の風味を楽しむことができます。
個人の好みにもよりますが、爽やかな香りがスーッと鼻から全身に入ってきて、いつもカルダモンの引き出しを開ける度に深呼吸してリラックスしています笑
🔶黒カルダモン
黒カルダモンは緑のカルダモンよりも大きく、風味が強烈で煙たい香りがあります。主に肉料理やカレーに使われ、深みと複雑さを加えることができます。ブラックカルダモン、またはワイルドカルダモンなどと呼ばれることがあります。
ちなみに、たまーにSpicierのチキンバターマサラのカレーパンの中にも大きなカルダモンがホールで入っていることがあります。最初はびっくりするかと思いますが、本当にホールスパイスを使ってゼロからカレーを作っている証拠だと思ってそれも楽しんでいただけたら嬉しいです。
🔶栄養と健康効果
カルダモンには抗酸化物質、抗炎症作用があり、消化を助ける効果があるとされています。また、口臭の予防や、呼吸器系の健康をサポートする可能性も指摘されています。
以前の記事でも、世界中でどの様にカルダモンが使われているかをご紹介しましたので、ご参考に!
↓ ↓ ↓
https://spicierchai.theshop.jp/blog/2023/12/20/223212
🔸カルダモンの産地
カルダモンの主な産地は、熱帯地域に集中しています。以下は、カルダモン生産における主要な国々です。
① グアテマラ
グアテマラは世界最大のカルダモン生産国であり、特に緑のカルダモンの生産において重要な役割を果たしています。グアテマラの温暖な気候と豊かな土壌は、カルダモン栽培に最適な環境を提供します。
② インド
インドはカルダモンの伝統的な生産地であり、非常に上質なカルダモンが収穫できます。
地域としては、南部のケララ州、タミルナドゥ州、カルナータカ州などで栽培されています。またインドでは、緑のカルダモンと黒カルダモンの両方が生産されています。
インドでは、カルダモンは古代から料理や医薬品、伝統医学に広く使用されてきて、今も根強く残っています。
③ スリランカ
スリランカもカルダモンの重要な生産国で、品質の高い緑のカルダモンを多く生産しています。主に輸出用に生産されています。
グアテマラ、インド、スリランカのほかにも、ネパール、タンザニア、パプアニューギニアなどの国々もカルダモンを生産していますが、量はそれほど多くありません。これらの国々のカルダモンも、それぞれ独自の特徴を持っています。
カルダモンの生産は、栽培に適した気候と土壌が必要であるため、これらの熱帯地域に集中しています。各産地のカルダモンは、風味や香りに独特の特徴を持っており、料理や用途に応じて選ばれます。
一概にどこ産が良いとは言い切れませんが、Spicier店主は世界中から数十種類のカルダモンをかき集め比較して、さらにインドの山奥まで行き、自分の五感で最高だと感じたインド・ケララ産の最高グレードのカルダモンのみを使用しています。
カルダモン一つとっても、それぞれ香りも見た目も大きさも全く違います。それがまた面白さでもあり、奥深さでもあります。
Spicierでは、引き続きスパイスに狂った位にこだわって、最高の商品を提供していきます。
次回以降、
・カルダモンの聖地「ケララ」とはどうゆう場所だったのか?
・なぜ、Spicierでは、ケララ産カルダモンにこだわるのか?
などなど、引き続きカルダモンについて深ぼっていきます!
それでは、今日も素敵なチャイライフを。
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