2024/02/24 00:20

そして


霧がかった森の中から明かりが差し込み、小鳥のさえずりが聞こえて起きた。


昨夜はとても早く寝たが、ぐっすり寝られた。東京でお店をやっている時には色々と考えることやプレッシャーで寝られないことが多いが、久しぶりによく寝られて嬉しい。


準備をして、朝ごはんに。

と思っていたら、電話がなった。


今日案内してくれる、Jさん。

現地でスパイス屋など運営する顔の広いおじさん。髭が濃くて背は低めで、マリオのような風貌。笑顔がとってもチャーミング。


「今から迎えにいくから、待ってろ」


という。


少ししてから、Jさんがホテルのロビーに迎えにきてくれて、どこに行くのかと思ったら、彼のご自宅でお母様、奥様、その他たくさんの子供達が笑顔で出迎えてくれた。

そこでも、クミリー現地の家庭朝ごはんをいただくことができた。これもまた、スパイスたっぷりの豆のカレーで美味しかった。

キッチンもお母様にお願いして見せてもらい、沢山の調理器具とスパイスが並んでいて、惚れ惚れした。




朝ごはんを終えると、出かける準備。子供達が素敵な笑顔で送ってくれた。


そして、スパイスの案内をしてくれる植物園の様な場所に行き、レクチャーを受けた。カルダモンはもちろん、カカオ、コーヒー、オールスパイスなど様々なスパイスの木を見せてもらい、生の実を手に取り匂いを嗅がせてもらった。

どれも新鮮で、今まで体験したことのない感覚。


その後は、Jさんと彼のお店で談話しながら、数々のスパイスを見せてもらった。



「一番良いカルダモンを見せて欲しい!」


とお願いし、出してきてくれたのは、ケララ産のグリーンカルダモン。

しかも、その中でもオーガニックで粒が最も大きいものを選りすぐったものであった。篩にかけて、サイズも大きなものだけを選りすぐったもので、ここカルダモンの聖地であるケララの中でも最高品質のものだそうだ。

オーガニックのものは、見た目はバラバラ。正直いうと、綺麗じゃないものも多い。ただ、それだけオーガニックである証拠らしい。


匂いを嗅いだ。




「・・・!!」


抜群に香りが強く、カルダモンらしい鼻にぬける爽やかさが体に広がった。

今まで感じたことのないレベルのカルダモンに出会えた。見た目も香りも間違いなく、過去最高のカルダモンだった。


わざわざ来た甲斐があった。。。


そして他にも、彼が持つ最高級のクローブも見せてもらい体験した。

奥歯で噛んでみたら、すごい!

口の中が麻酔された感覚が一気に広がった。これも今まで使っていたクローブではここまで強い感覚は全く持ったことはなかった。

クローブが伝統的に歯痛の緩和に使われていたのがよくわかった。


他にも沢山のスパイスを体験させてもらい、次から次に新鮮かつ最高レベルのスパイスが出てきて、驚きの連続だった。。。


そして見せていただいたスパイスを購入しようとしたその時、なんとこのままでは買えないことが発覚した、、



続く...