2024/02/01 15:45

前回、クローブの歴史などをご紹介しましたが、今回はクローブがどんな使われ方をしているのか?について、もう少し深ぼってみます。

料理やドリンク、そして医学的な利用も含めて用途が幅広く、とっても面白いです!

 

 

🔶クローブの特徴

クローブは、フトモモ科の植物チョウジノキの花のつぼみを乾燥させたものです。強烈でピリッとした甘い香りと、少し辛味のある味わいが特徴です。独特の香り成分であるオイゲノールを多く含み、これがクローブの香りの源です。

 

 

🔶料理での使用

クローブは世界中の様々な料理で使用されています。特にインド料理や中東料理、東南アジアの料理では欠かせないスパイスです。

 

例えばですが、

 

1.    カレーと煮込み料理:

クローブはカレーや肉の煮込み料理に加えられ、深みと複雑さを加えます。その強い香りは、他の香辛料と組み合わせることでより引き立ちます。

 

2.    スイーツの風味付け:

クッキーやケーキなどのスイーツにも使われ、暖かみのある香りを加えます。特にクリスマスシーズンのお菓子には欠かせないスパイスです。

 

3.    飲み物:

チャイ(!)やホットワイン、リキュールなど、さまざまな飲み物にも使われます。これらの飲み物に、温かく心地よい香りと味わいを与えます。最近だと、クラフトコーラなどでもよく使われていますね!

Spicierのチャイでも絶対になくてはならない、超重要スパイスです。



🔶伝統医学での使用

クローブは、伝統医学においても重要な役割を果たしています。クローブのエッセンシャルオイルの主成分である“オイゲノール”は、強い抗菌作用と痛みを鎮める効果があるため、歯科治療での鎮痛剤や口腔衛生製品にも使用されます。また、オイゲノールは抗炎症作用を持ち、伝統医学では消化促進や風邪の症状緩和など、多くの用途に利用されています。

 

以前、店主がインドでクローブを調達した時も、噛んだ後から口の中がかなり麻痺する感覚になったと言っていました。歯科治療にも使われるというのは納得できますね。



🔶保存食品の製造

クローブには防腐効果もあるため、ピクルスやチャツネなどの保存食品にも使用されます。その強い香りが、保存食品の風味を高めると同時に、長期保存を可能にします。



🔶香りの素材として

クローブの香りは、香水やアロマテラピーの分野でも活用されています。温かくスパイシーな香りは、リラクゼーション効果があるとされ、心地よい環境を作り出します。



🔶まとめ

クローブは、料理、医学、香りの世界で幅広く使われていることが分かりました。Spicierでも今年はインドネシアや他の産地で本場のクローブを研究する予定です。次回は、産地の紹介などもしていきます。

 

お楽しみに!

 

それでは、今日も

 

“スパイスで、もっと”ワクワクする一日を!

 

Spicier