2024/01/18 00:08
スウェーデンの冬は長く、寒いですが、その寒さを和らげるような温かい伝統があります。それは「セムラ」を楽しむこと。この甘くて香り高いお菓子は、スウェーデンの冬の風物詩として、多くの人々に愛されています。 スウェーデンには「Fika」という便利な動詞があって、「お茶する(ついでにおやつも食べる)」というニュアンスの言葉です。 「Ska vi fika?」=「お茶しましょうよ」というフレーズをよく聞きます。 寒い国だからこその人生の楽しみ方なのかもしれません。 セムラってどんなお菓子? セムラは、カルダモンの効いたふわふわした丸いパンに、風味豊かなアーモンドペーストとホイップクリームを挟んだお菓子です。元々はキリスト教の断食前の最後のお祝い、「ファットチューズデイ」に食べられる伝統的な食べ物でした。今では、クリスマスが終わると店頭に並び始め、春頃まで楽しむことが出来ます。 見た目もなんとも可愛らしいセムラ、 以前店主がスウェーデンにいた頃は、この時期に色々な店で食べるのが楽しみで仕方なかったとか!(カロリーは中々ヘビーですが…) セムラの歴史 セムラの歴史は意外にも古く、16世紀にまで遡ります。当時はシンプルなパンとして食べられていましたが、時を経るにつれて、より豪華で美味しいデザートへと進化しました。18世紀には、今日私たちが知るアーモンドペーストとクリームが追加され、セムラはスウェーデンの冬の定番となりました。 北欧の”まるでセムラ”なお菓子たち セムラはスウェーデン発祥のお菓子と言われていますが、北欧やその周辺地域で似たお菓子が楽しまれています。 フィンランドでは「Laskiaispulla」としてジャムを使うことが多いです。 デンマークとノルウェーでは「Fastelavnsboller」と呼ばれ、デンマーク版はアイシングやチョコレートで飾られ、ノルウェー版はよりシンプルです。 また、バルト三国やポーランドでは「Vastlakukkel」や「Pączki」といった類似のお菓子があります。 これらはそれぞれの地域の伝統や習慣に合わせてアレンジされていますが、基本的な構造はスウェーデンのセムラと共通しているそうです。 スウェーデンの冬を代表するセムラは、寒い季節を乗り越えるための小さな楽しみとして、また家族や友人との絆を深めるためのツールとして、スウェーデンの文化の中で大切な位置を占めています。今回はSpicier店主が好きな国のひとつ、スウェーデンのおやつをご紹介します。
まとめ

そんなセムラですが、なんと今週末(1月19-21日)3日間限定でSpicierでも販売予定です!
インド・ケララの最高グレードのカルダモンを使ったふわふわのバンズに、自家製粗挽きアーモンドクリーム、甘さ控えめ生クリームを挟んだオリジナルのセムラです。
予約枠は締め切ってしまいましたが、当日分も少しございますのでぜひ寒〜いスウェーデンの冬をイメージしながらお楽しみください🇸🇪
それでは、
今日も【スパイスで、もっと】素敵な1日を!
Spicier